これも中二病なんでしょうか

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中二病という病がある。

ほんとの病気じゃないので明確な定義はないけど、

  • やたらと背伸びをする(無理して洋楽を聴いたりコーヒーを飲んだりする)
  • 痛々しい創作活動に打ち込む
  • 頽廃的・反社会的なものに憧れを抱く
  • メジャーを嫌いサブカル的なものに憧れる

などの諸症状があるらしい。

ぼくの中学二年生のとき奇行に走っていた。
だけど、いわゆる"中二病"的なものとはちょっとちがうような気もする。

たとえば

  • 他の生徒が色気づいて髪の毛をセットしだすのに反発して、七三分けにする
  • 他の生徒が制服をだらしなく着くずすのに対抗して、学ランのボタンを全部止め、ホックまできちんと止める
  • うちの中学校には制帽という誰にも歓迎されていない古い制度があったが、途中で制度が自由化(廃止)された。でも「自由化ならかぶるのも自由だろう」といってぼくひとりだけ暑苦しい制帽をかぶりつづけた。

このように、「周囲の逆をいってあえて必要以上にまじめにふるまう」という行動をとっていた。

もちろん何の得もない。
そんな変な恰好をしてるやつが女子からモテるわけないし(原因はそれだけじゃないだろうけど)、それ以外の点では緊急家庭訪問を実施されたりするような問題生徒だったから教師受けが良くなるわけでもないし、ただ単に「中学生がよくやる反抗に対する反抗」をしていただけだ。
すごくいびつな商人欲求のあらわれだ。

これも中二病と呼ぶのでしょうか。呼ぶのでしょうね。

保育園の写真をどうやって配るか問題

娘の保育園で写真を撮ってくれる。

七夕や節分のイベントとかお出かけしたときとかに先生がデジカメを持って撮影してくれる。

家では見せない子どもの表情を写真に収めてくれるのでうれしい。

 

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撮影した写真はプリントして廊下に掲示される。

保護者たちは自分の子どもが映ってる写真の番号を封筒に記載して、教員室に提出する。

後日注文した写真が封筒に入って渡される。

料金は1枚25円。たぶん実費しか請求していないのだろう。

 


 

ぼくが小学生だったときからこのやり方で写真販売してたんだけど、もうちょっとうまいやりかたはないのだろうか。

 

プリントアウトされた写真をもらっても扱いに困るんだよね。

うちはおじいちゃんおばあちゃんが遠くにいるからオンラインアルバムを使って孫の写真を共有しているんだけど、プリントされた写真だとわざわざスキャンしなきゃいけない。

デジカメで撮った写真をプリントしてそれをスキャンするって、すごく無駄だ。

 

はじめからデータで送ってほしい。必要ならこっちでプリントするし。

 


 

いちばんいいのは、どこかにパス付きでアップロードしてもらって、各保護者が自分の子どもが写っている写真をダウンロードするっていうシステムなんだけどね。

保育士の手間もかからないし(今は注文数に応じて写真を焼き増しして各家庭ごとの封筒に入れているからすごい手間だと思う)、お金もかからない。

 

今はたぶん壁に貼れる数にかぎりがあるから1イベントにつき写真は厳選された数十枚しか貼られていない。

園児の数は全クラスで100人くらいいるからうちの子が写っているのは数枚だけ。

運が悪いと正面を向いている写真が1枚もなかったりする。親としては悲しい。

 

オンラインにアップするんだったらほとんど枚数上限を気にする必要はないから、1,000枚ぐらいばしばし撮って選別もせずに載せればいい。

 


 

でもこの方法のいちばんの問題は、園児の写真が悪用されやすいことだ。

 

パスワードをかけるといっても保護者の中にどんな人がいるかはわからないから、知らない間に「うちの子の写真がネット上に出回っている……!」なんてことになるかもしれない。

たとえ悪意がなかったとしても、よその子も一緒に写った写真をSNSにアップする親はいるだろう(プリントして渡したとしてもその可能性はあるけど、手間が少ないほうがアップされやすいだろうね)。

 


 

結局、「めんどくさくする」ってのが流出を防ぐいちばんの方法なのかなー。

うちとしては「不特定多数の見るところにアップしないでくださいね」という注意付きでダウンロード制にしてくれてもいいんだけどな。

悪意を持って流出させようとするやつがいたらどうせ防ぎようがないんだし。

 

保育士の先生たちって薄給なのにたいへんそうだから、せめて先生の負担を減らす方法があればいいのになと思う。

 

 

早生まれは絶滅危惧種なのかもしれない

娘の通う保育園。
教室の壁に園児の誕生日早見表が貼ってある。


それを見てて気づいたんだけど、早生まれ(1~3月生まれ)は2人しかいない。
クラスには19人の園児がいるのに2人だけ。

単純に平均すれば約4分の1だから4~5人はいる計算になるのに、たった2人。


何も考えずに妻に「うちの子のクラスは早生まれ少ないんだね。たまたま誕生日が偏ったのかな」って話をしたら
「何言ってるの。みんな早生まれにならないように考えて産んでるのよ」
と言われた。


なんでも、保育園には生後2ヶ月たたないと預けられないので、
2月や3月に産むと「0歳の4月から預けて職場復帰」ということができないらしい。
(激戦区なので4月以外のタイミングで入所するのは事実上不可能)

それに保育園の入所申請が締め切られるのが11月なので、
遅くとも秋までには産んでおかないと職場復帰が難しいらしい。
(生まれる前でも一応申請はできるらしいけど、いつ入院するかわからないときにやってられない)

娘のクラスに2人いる早生まれの子は1歳以降に入所してきた子だ。


「10ヶ月育休をとって4月から保育園」というのが可能な5月に産むのが理想らしい。


「正社員で働いてるお母さんからしたら常識よ。雰囲気的に1年しか育休をとれない会社も多いし」

と、妻は言った。

 


なるほど、誕生日早見表を見てみると5~7月生まれが9人もいる。

19人中9人。じつに半数近くが5~7月に集中している。

(4月は1人しかいなかった。予定日が4月だと予定より少し早まったときに早生まれになってしまうから避けられるらしい)

 

幸い妻は2年でも3年でも育休をとれる職場にいるのでうちは「子どもを何月に産むのか」なんてことはぜんぜん考えていなかったけど、世の働くお母さんたちはここまで考えて家族計画を練っているのかと感心した。

 

 

プロスポーツ選手には早生まれが少ないらしいし、
「幼いころは早生まれなので同級生についていけなくて苦労した」なんて話もよく耳にする。

 

これから早生まれはどんどん減っていくんだろうな。

早生まれのぼくとしてはちょっと寂しい気もする(ちなみに妻も早生まれ)。

 

 

 

これはおたくの店のためを思って言うんだけど

書店で働いていたときはいろんなクレームを受けたことがあるけど、

 

「これはおたくの店のためを思って言うんだけど……」

って前置き付きの意見は、ことごとく独りよがりの愚にもつかないものだった。

それおまえしか得しないじゃん、って意見がほとんどだった。

身勝手なことが自分でも薄々わかってるからそういう前置きをつけちゃうんだろうね。

だって100%企業側に落ち度があるとき、たとえばレストランで注文したのと違う料理が出てきたときには「これはおたくの店のためを思って言うけど……」なんて言わんでしょ。

 

逆に「私の個人的な意見だからどうこうしろってことじゃないんだけど……」

という意見は、なるほどお客様はそんなふうに考えていたのか、と傾聴に値するものが多かった。

 

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「クレームは企業の財産だ」「クレームは企業が成長するチャンスだ」という話を耳にする。

事実だと思う。

お金を払ってでもお客様の生の声を手に入れたいと思っている企業は多い。

でもそれは企業が言うことであって、クレームを入れる側が言うことではない。「お客様は神様です」と同じだ。

 

 

本屋で「〇〇って本どこにある?」と聞いてくれる人は、すごくいいお客さんだった。

問い合わせのおかげで

「話題になっている本なのに置いていない」

「置いているのにお客さんに見つけられない(=配置がわかりづらい)」

といった問題点がわかる。

「テレビで紹介されてたよ」なんて情報を教えてくれる人もいて、すごくありがたかった。

(大きな書店に置いてある検索機はそんな情報入手の機会を逃しているわけで、もったいないなと思う。コストカットにはなるけれど)

 

 

 

消費者の「こう思う」は、プラスもマイナスも含めて企業にどんどん伝えたらいいと思う。

ぼくは、外食でおいしいと思った料理に対しては、会計時になるべく「〇〇がおいしかったです」と言うようにしている(逆は言わない。そもそも舌がばかなので何食べてもまずいと思わない)。

 

でも「こう改善して!」は大きなお世話だと思う。それは企業側が考えることだ。

 

誰にとってもいい提案なんてものはない(あるならとっくにやってる)。

ある人にとってのメリットが他の人にとってはデメリットになる。

満足している人は何の声も上げないことがほとんどだから、クレームを受けて何かを変えると、それまで満足していた人が不利益を被るかもしれない。

 

企業がやるべきは、要望をそのまま形にすることではなく、各方面の利害を考えて便益を最大化することだ。

そのためには一部の人を切り捨てたってかまわない。

 

 

 

「加工食品に虫が入っていた!」みたいな明らかな過失の指摘は別にして、

「こういう表現は傷つくからやめてほしい」みたいなご意見・ご要望は、すべて「 ※ 個人の感想です。」という但し書きをつけて聞くぐらいでちょうどいい。

「そうかー、そう思う人もいるのかー」とほどほどに聞き流すぐらいでいいと思う。

 

 

CMをつくったのにクレームに過剰に反応して放送を中止した、なんて話を聞くと「思考放棄しているな」と思う。

 

 もちろんいろんな事情を考えて中止にしてるんだろうけど、公表する理由として

「不快だというご意見があったから」

ってのはちょっと無責任すぎやしないかと思う。

 

「中止によって損なわれるお客様の満足を差し引いたとしても放送を続けることによるデメリットのほうが大きいと総合的に判断したから」

という理由を発表する世の中であってほしい。

 

クレームを受けてCMを放送中止しちゃう企業のためを思って言うんだけどね(※ 個人の感想です)。

 

 

 

同級生データ一覧を作っていた

我ながら気持ちが悪いと思うけど、高校生のときにやっていたことがある。

 

春。新しいクラスが発表されると、真新しいノートを一冊用意する。

ノートに新しいクラスメイト全員の名前を書く。出席番号順に書いてゆく。

 

名前と名前の間は10行ほどの間隔をとってある。

このスペースを、数ヶ月かけて各人のパーソナルデータで埋めてゆく。

 

 出身の中学校。

 

 部活は何をやっているのか。

 

 誰と仲が良いのか。

 

わかったことからどんどん書いてゆく。

クラスメイトが立ち話をしていたら、会話の内容を盗み聴きしてはノートに書く。

 

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そして。

 

ときどきノートを読み返して書いてある情報を頭にたたき込む。

クラスメイトの田中くんが南中出身で、陸上部で高跳びをやっていて、渡辺くんと幼なじみで、将棋が強いらしい。そんな情報はすべて頭に入っているのだ。

田中くんとはまだ一度も話したことがないのに。

 

おお。

おのれのことながら気持ちが悪い。書きながらゾクゾクしてきた。

どう考えても他人との距離の取り方がわからない人間だ。

しかるべき病名をつけてもらえるやつかも。保険証用意しなくちゃ。

 

 

席替えのたびにクラス全員の座席表を記録して、自宅の机に置いていた。

自宅の机の前で教室でのふるまい方をシミュレーションしていたのだ。

 

おお。なんて不安定な人格なんだ。鳥肌が立ってきた。

親が知ったら「うちの子大丈夫かしら」と神主さんに相談するタイプのやつだ。

 

そこそこ友人たちと仲良くやれていたと自分では思っていたけど、はたしてちゃんと人付き合いできていたのだろうか。今になって不安になってきた。

 

 

 

まあ思春期って誰しもそんなことしちゃうよね。

思春期特有のよくあることさ。

 

と己を慰めた後で、「スマホの電話帳の備考欄」や「もらった名刺の余白」を、その人のパーソナルデータで埋め尽くしている自分に気づく。

 

 

いい神主さんがいたら紹介していただきたい。